日本では、なんでもない広告にも白人モデルが登用されることが、いまだに多いようです。またお役所言葉にかぎらず、英語をそのまま日本語のなかに多用したがる傾向が、この国ではいまだに強い。これはカンタンにいえば、白人崇拝の奴隷根性だと、私には思えます。
それに反旗をひるがえそうと、「英語の使用を控えて、できるだけ日本語をつかおう」とか、「日本人には日本人の美しさがあるじゃないか」などと叫んでも、効果はうすいようです。奴隷根性の根っこはふかく、そこにあるのは、やはり宇宙観の混乱だからでしょう。
「つながりコスモロジー」の日本文化は、①明治維新、②戦後(第二次世界大戦の後)、この2度にわたって欧米文化の急激で大規模な流入をうけました。それは侵略ともよべるほどの激しさです。「です」というのは、いまでもその侵略のさなかにあるからです。
この洪水のような文化的侵略のなかで、日本人はそれまで両手にかかえていた何千年来の宇宙観を、片手だけ欧米の「ばらばらコスモロジー」に持ち替えてしまった。明治維新のときには黒船のような軍事的圧力を背景に、また戦後は欧米文化の圧倒的な物量と耳目へのはげしい刺激ゆえに、「欧米の文化のほうが、日本文化よりすぐれている」と、思いこまされてしまった。
明治の開国当初こそ「和魂洋才」といわれるように、「モノ」は受けいれるが「たましい」つまり宇宙観は拒絶する、という努力がなされました。しかし、モノやシステムには「考え方」、その根っこにある「ばらばらコスモロジー」が反映されていますから、どだい無理な話です。とくに敗戦後の虚無的な日本人のこころに、欧米の宇宙観はどんどんしみわたり、日本をいまだに侵略しつづけています。
しかし、日本古来の「つながりコスモロジー」が宇宙の真理にあっていることは、最新の科学が裏づけています。日本古来の文化、習慣は、宇宙のよろこぶものであり、宇宙的な価値のあるものです。
ですから、いまの日本の奴隷根性をなくしたいと思ったら、日本人の片手にある欧米の宇宙観を手放し、日本古来の宇宙観にふたたび持ちかえさせればよい。日本人が大昔からやってきた暮らし方、「ひとつながり」の見方・考え方・感じ方こそ、宇宙のよろこぶ生き方だということを、実例をあげて、できるだけ丁寧に日本人の常識にしてゆくことです。それが根本治療となるでしょう。
私のこのブログも、まことに微力ながら、その力になればと思います。
神さま、仏さま、今日の気づきを、ありがとうございます。
コメント