レイキより、「冷え」をためない生活習慣

現代日本人の健康維持をレイキだけでやるのには、ムリがあります。創始者・臼井みかお氏の大正時代よりも、健康によくない暮らし方になってしまっているからです。かつてはレイキを流すだけでじきに改善できたような症状も、現代ではなかなか治らなくなっているようです。

本質的な原因は、日本人の意識が大きく変化したことにありますが、昔との違いは以下のような点で顕著になっていると思います。

①食の悪化

敗戦(1945年)後、小麦、油、肉類、乳製品、などの摂取量が激増して、日本人の食生活が根本的に悪化した。このような「食の欧米化」が日本人の病気を劇増させた(欧米では早くから小麦のグルテンが病気の原因になることが指摘されている)。

くわえて食品添加物、農薬(除草剤も)、化学肥料などを使用してできた食材、遺伝子組み換えでできた食材、人工甘味料の害、電子レンジによるあたため・調理が一般化していること、安全性に疑問の多い外国産の輸入食材(肉、魚、野菜)のひろい流通、などがあげられる。

こうした食生活の悪化が、ガン死亡者数の激増にあらわれているのは象徴的だ。主要先進国で死因トップがガンなのは日本だけだと、ずいぶん前から指摘されている。

②体を冷やす生活(衣食住とも)になった

衣食住とも「頭寒足熱」が忘れられた。「住」では、湿度調整や空気浄化などにすぐれたタタミを捨て、足もとから体を冷やすフローリング(または木の床)が多くなった。建材や家具のホルムアルデヒドによる健康被害も見逃せない。

「食」では冷たいものの飲食に無頓着になった。キンキンに冷えたビール、真冬のアイスクリームなどは、むしろ「ぜいたくで喜ばしい文化」のように受けとられているように見える。「衣」でも体を冷やす着衣に鈍感になった。お腹や背中がむき出しの服装や、真夏にニット帽で頭全体を包み込んであっためるのも「おしゃれ」。

こうして、「頭寒足熱」と逆行する衣食住のなかで、日本人の体には確実に「冷え」がたまっていく。

③脳に有害な道具の増加

テレビ、パソコン、そしてスマホ。脳への利益より害の方が多いと思えるような生活道具が激増した。同時にそれは、人と人が直接会って、相手の表情や息づかいを読みとりながら意思疎通するという人間の基本的な営みを激減させた。「心の冷え」がたまっていく。

④弱肉強食がますます進んだ

経済優先、効率第一で、とにかく「やたら気ぜわしい」世の中になった。命よりカネが重視され、「いまは人間扱いしてもらえるような職場はすくない」みたいな言葉さえふつうに耳にする国になってしまった。「心の冷え」がますますたまっていく。

以上、戦前とくに大正時代とくらべた現代の生活環境の悪化をみてきました。

まほろば養生院の結論は簡潔です。レイキも大事ですが、基本は、「冷え」をためない生活習慣で暮らしましょう、ということです。

たとえば上の①~④の反対を心がければいい。「食の安全」に気をつけ、下半身をあたため、スマホなどは適度に使いこなし、「人に勝たねば」的な価値観から離れることです。

レイキよりも、基本は「冷え」をためない生活習慣です。血液循環が円滑にできていれば、心身の病気やケガをよせつけません。

神さま、仏さま、今日の気づきを、ありがとうございます。

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