会って、手を当てるということ

レイキをするようになってすぐ気づいたことの1つに、手を当てることで生まれる安心感や親しみがあります。それは直接に会うことで、はじめてできることです。

人からレイキの手を当てられると、ありがたさがじんわり湧いてきます。それが今日会ったばかりの、さっきまで見知らぬ人であってもです。当てる側にとってもおなじです。まったく初めての人でも、手を当てさせてもらうだけで、人さまと関わったことにありがたさを覚えることが少なくありません。

赤の他人でもそうなのですから、肉親ならなおさらです。しかし実際には、子供が成長した後はほとんど体のふれあいがなくなる方が、実は多いのではないでしょうか。親が高齢になった場合も、わざわざ体をさわるのがなんだか照れ臭いこと、ありませんか?

レイキなら、肉親にも自然に手を当てる理由づけ、口実になります。レイキエネルギーの効果そのものだけでなく、軽い接触による安心感や親しみをその都度、伝えられるし受けとることができる。

同じレイキというエネルギーでも、もしも機械から出るものなら(機械からはでませんが)、受けとる側のありがたみはだいぶ減るでしょう。そうではなくて、人間の体の一部で、あったかい血の通った柔らかい手の平でさわってこその安心感と親しみも、いやしの小さくない効果たり得るのです。

レイキは体に触れなくても、手の平をわずかに浮かせてかざす場合でも、流れてくれます。遠隔ヒーリングなどは、完全に身体的な接触がなくても成立するわけです。しかし、じかに手を当てて、かるい圧を相手の体にかけることで生まれる安心感というものも、あります。この人がこれだけ自分に関わってくれたという単純な実感も、それだけでいやしの力となるということですね。

以前に私の施術会に週1回、半年間ほど来ていた方の例を思い出します。娘さんが結婚して家を出ていかれた後、旦那さまに先立たれて気持ちの下向いたまま過ごしていた方で、いくつか症状をかかえて私のところに来ました。最初はしょんぼりと内側に縮みこんだような顔をされてましたが、回数を重ねるたびに、その表情が開いていきました。

近い時間帯に来ていたほかの方たちからも「顔が明るくなったね」と言われるようになるにつれて、心身が健康なリズムを取り戻していったようです。3か月ほどで「だいたい全部、治っちゃったみたい」とご本人の感想がでるまでになりました。これなども、レイキエネルギーの効果だけでなく、手を添えるということの効果もあったのだろうと、感じました。

あと、自分で健康を取り戻そうと、毎週出かけてくる前向きな気持ち、私だけでなく施術会に集まる人たちと直接に顔を合わせることの効果があったと思います。実際に人と会うって、大切ですね。

コロナ禍のはじまる3~4年前にラジオで聞いた言葉ですーー

「人類しか味わえない集団の感動というものを、人類がいま、自分で捨て去ろうとしている」

「現代人は、空間の共有をしていない。時間の共有をしているだけ」ーー

この3年間、「コロナ禍」を理由に、人さまと距離を保つことがずいぶんと強調されてきました。そこから学んだことを肝に銘じて、養生を実践していきたいと思います。

神さま、仏さま、今日の気づきを、ありがとうございます。

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