日本人は「お知らせ」を受けとる達人

お店で働いていて、しょっちゅう気づく光景です。いつものように、できあがった料理をお盆にのせてお客様にご提供します。カウンター越しにお客の正面から渡すのですが、歩いていってその位置について、いざご提供の直前に、一瞬、姿勢を正して静止します。ほんの一瞬ですが、これをやると日本人客はほぼ100%、かるく「居ずまいを正して」くれます。

いつも感心します。日本人って、「受けとる達人」なんだなあと。

ささいなことですが、外国人との違いは歴然としています。外国人には、反応しない人が多い。日本人はこちらの姿勢を受けとるや、「あっ、自分のすべきことをしなくちゃ」という反射神経が敏感です。自分の周囲から求められるものに、すぐ反応できるよう、つねに無意識にアンテナをはりめぐらせています。

どこのお店でも、お客様に敬意をあらわすためと、料理を安全にカウンターにおくため、いったん静止するよう指導していると思います。しかし、高級レストランなら別として、一般的な忙しいお店の繁忙時間帯には厳密には行われていないのが現実でしょう。

私は店内の営業状況が比較的穏やかなときに、指導されている通りの本来の接客をするなかで、お客様の反応により注意をむけてやっているものです。大げさにいえば、日本人の行動規範に気づかされる興味深い経験となります。

日本人は、他者からの「お知らせ」を受けとる達人なのです。

なぜ「受けとる」のに敏感なのか?それは、宇宙のエネルギーの流れ方が「受けとる側」主体にできていることを、日本人が知っているからだと思います。

「受けとる」側が主体的に動くことでエネルギーはより安全にながれ、世間はより円滑にまわる、そのなかで自分自身も順調に生かされていけるーーということを、日本人はよく知っているのです。

「受けとる」は、「与える」より大切です。

日本人は歴史的、民族的に、それを理解してきたのだと思います。こんな見方を私がするようになったのは、「受けとる」を基本とするレイキ(気功のようなもの)を長年やってきたからだと思います。

 神さま、仏さま、今日の気づきを、ありがとうございます。

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