笑顔のエネルギーに、ありがとう

　人間はだれでも、周囲のできごとからなんらかのエネルギーをもらっています。見たものであったり、聞こえた音であったり、です。それに気づくことが大事と、まえに書いたことがあります。今日は「気づく」までもなく、はっきりと元気をわけてもらって感謝するできごとがありました。

　私の乗った電車がある駅で停車しているとき、線路わきの道路にとまったバスから３～４歳くらいの男の子が下りてきたのが、車窓ごしに見えました。あとから下りてきた若いお母さんを待ちきれずに、その子は一人でバンザイしながら線路ぎわの金網フェンスに駆け寄ってとりつき、こちらを見つめています。電車を見るのが大好きなんでしょうね。電車が走りだすと、後ろにお母さんをしたがえて電車を見つめながら走りだし、右手の人差し指でこちらを一生懸命に指さしながら、なにか叫んでいます。見かけただけで、私は思わず微笑んでいました。

　もう一つは、別の時間帯の別の電車内。ベンチ席に腰かけると、向いの席にちょこんと座っていた２歳くらいの女の子と目があいました。たぶん４歳くらいのお姉ちゃんがすぐ横にすわって、若いお母さんはベビーカーの置き場所を工夫しています。目が合うままに私が思わず笑ったら、なんとその２才の子は、顔をくしゃくしゃにして満面の笑みをかえしてくれました。マスクの上からでは表情もわからないだろうと思っていたのと、こんな素直な反応がかえってくるとは思わなかったのとで、驚きでした。ふだんから家で、朗らかな家族にかこまれているのでしょうね。

　２人の幼児に、ありがとう。無邪気な笑顔で、無垢で純粋なエネルギーを、このおじさんに無償で分けてくれて、ありがとう。

　神さま、仏さま、今日の気づきを、ありがとうございます。