もう夏とかわらぬ天気が続いています。こんなときは夜の半身浴でも、湯面から上に出しているみぞおちから頭までの部分が、あったまりすぎて風呂をでたあともしばらく汗が引いてくれません。その結果、服を着こむタイミングがむづかしくて、汗で服を濡らしてしまったり、逆に体を冷やしてしまったり、ということにもなりがちです。私自身、半身浴の経験を積むまでは、夏のちょっとした課題でした。
そこで入浴中からこの上半身を冷やしておく道具として扇風機を浴室に持ち込んだり保冷剤を頭や胸に当てたりしてきました。今年もそういう季節になって、保冷剤(前に使っていたものはすててしまってない)を買いに行かなきゃ、と考えていたところでした。
それが、今夜の半身浴では、冷凍庫にいれてあったビニル袋入りの氷を緊急の代用品としたのです。明日が休みだから、保冷剤は明日買いに行くとして、今日はこれですまそうと。
ところが、試してみたらその使い勝手の良さに驚いた。夏の半身浴には、ビニル袋の氷が最適だ、とさえ思えたくらいです。しばらく保冷剤は、買う気になれないかもね。
頭に当てはじめると、じきに氷が解けて、冷たい水が袋の隅にたまり始めますね。これも氷も冷やしたい部位にあてるのですが、ビニル袋だから自由に変形してくれます。額でも後頭部でも耳の前でも、肌にずべ~と密着してくれて、気持ちよく曲面で冷やせます。これが保冷剤なら形がかわらないので、ほとんど平面でしか冷やせません。
それで気づきました。夏の甲子園のテレビ中継で、「甲子園の風物詩、かち割り氷」などとアナウンサーが球場の熱気をつたえますが、あのかち割り氷こそ、酷熱の観客席で体を冷やすのに最適な道具だったんですね。解けて水になった分は飲めばいい。そういう一石二鳥の商品だったんだな、とわかりました。私の解釈ですがね
カネ払って買うものなのに、ビニル袋に氷をいれてストローをさしただけです(プラスチック削減の流れから今後はストローの素材も変わるのでしょう)。日本のものにしては粗末な商品だなと思ってましたが、実は簡素にしてよく考えられた商品だったわけです。私のうがちすぎでなければ、ですけどね。
簡素で有用な、かち割り氷にバンザイ。そしてこの気づきにバンザイ。いくつになっても、こんな身近でささいなことに喜びやプチ感動を覚える心でいられるのは、幸せです。
神さま、仏さま、今日の気づきを、ありがとうございます。(21年5月7日記)
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