ダイエットの王道、半身浴

 私はダイエットなるものを意図してやったことはありません。テレビではよくお笑い芸人さんなどが出演していろんな方法を実証する番組を見たりします。家や仕事場でのダイエット実践のようすを撮ったVTRをスタジオで出演者たちでみながら、医学の専門家をまじえて検証する。どれくらい体重が減ったかを最後に発表するような内容が多いようです。

 そういう番組でよく出てくるのが、さんざんガマンし続けたした挙げ句に反動で食べすぎてしまい、それまでの体重減を帳消しに、あるいは以前よりもふとってしまう場面です。いわゆる「リバウンド」ですね。番組としては、いってみればここが視聴者の共感をえて、「ドラマ性」を生むキモなのかもしれません。

 しかし半身浴を実践している者としては、この種の番組を見るたびに、「体をあっためるだけでいいのに」と思います。半身浴をしてあったまると、お腹のなかに何も入っていないカラッポの状態が、実に気持ちよくなります。人がふつうに感じるお腹のすいた感覚、いわゆる「ひもじい」感じと無縁です。ですから食べる量を減らすということを、気持ちよく実行できます。

 そもそも「半身浴」さえやっていれば、ほかになにもいらないくらいです。ダイエットでは、半身浴が王道といえるでしょう。これは実践している人間の実感です。例外的に体質にあわない人ももしかしたらいるのかもしれませんが、大部分の人には単純明快に最善の方法だといえます。これをテレビで本腰をいれて広めないのは、食べすぎ人間が世間に多いほうが実はよろこぶスポンサー企業が多いからではないか?などと「邪推」するくらいです。

 半身浴はからだの芯から温まって、大量の汗をかきます。この発汗自体で大幅なカロリー消費になります。そのうえで心も体もスッキリするので、ムダ食いをしなくなります。これは本当に自然に、自分の内側から、「この気持ちよさをムザムザ壊したくない」という気持ちになります。自然と食べる量が減る、というより、適正になるのです。

 ですからもっといえば、半身浴を実践しているのなら、食べたい欲求があればどんどん食べればいいのです。そのうち自然に、食べる量は減っていきます。「食べたい気持ちはないけど、なんだかクセで口に入れてないと落ち着かない」のであれば、どんどん食べて大丈夫です。半身浴を実行している限り、そのうち自然と食べる量は減っていきます。心が落ちつくからです。

 その「そのうち」が一週間後なのか、3か月後なのかには、個人差がでます。各人の肥満度や健康度が千差万別なのだから、当然ですね。

 さらにすばらしいのは、半身浴をすると、元気が湧きあがってきます。意欲が湧いてきます。気持ちが前向きになります。心身が空っぽになって、そこへ新たにエネルギーが入ってくれるからでしょうか。そういう実感があります。

 そしてそれを何度か味わうと、半身浴の最中に「いま体のなかで、しっかりと老廃物だの疲労物質だのの大掃除をやってくれているんだ」「ありがたいなあ」と感じるようになります。宇宙から無償でもらった「オレの体」。その血液循環を正常に保ちさえすれば、あとの精妙な仕事は、宇宙がすべてやってくれるのです。これはすごいことです。感謝の気持ちが自然とわきます。

 この半身浴を含む「冷えとり健康法」をかたちにしてくれた進藤義晴さん(医師)に、感謝します。

 神さま、仏さま、今日の気づきを、ありがとうございます。

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